去る5月4日の早朝にTwitchのElite: Dangerousチャンネルで放送された「On the Horizon – Countdown to The Engineers Beta Livestream: Part 3」で、Executive ProducerであるMichael Brookesが明かしたThe Engineers(v2.1)及びv1.6の内容についてまとめたものが公式フォーラムとRedditに投稿されていたので、それを元に内容を(今さらながら)振り返ってみたいと思います。
Engineers
- Elite: DangerousにおけるLoot and Craftingシステムは宇宙のどこかにある資源を回収して、それをEngieerのところに持ち込むことで装備の改造が可能になるという仕組みを採用している
- 各Engineerにはそれぞれが持つ固有の背景や、居住している場所、そこを訪れるパイロットに期待する条件が異なっている。例えば、あるEngineerはあなたがかなり遠くまで探索や旅をしたことがあれば自分の所へ招待してくれるかもしれない
- 改造の材料となる素材は破壊された船から回収したり、地上の建造物内から見つかったり、採掘したり、ビーコンが示す場所にあったりする。素材がどこで見つかるかは、その素材が何に使われていたのかによって変わる
- いくつかの素材は通常市場では売っていない物品である。またいくつかの素材はミッションの報酬でしか得られないものもある
- ゲーム中に出てくるDweller Baseと呼ばれるEnginner基地の動画を紹介。スターポートサービスのメニューに「Engineers workshop」が追加され、そこからEngineerによる装備の改造が行えることが伺える
- 「Don’t want to use the gambling word.(ギャンブル用語は使いたくない)」 (開発者はフォーラムをちゃんと読んでるぞ!)
- 装備の改造による性能の向上、または劣化には一定の幅で変動がある。変動の幅はランダムだが、全くのランダムではなく、ある程度の幅に収まるように制御されている
- Engineerが改造する際に変動の幅を決定するのに使用されるRNG(Random Number Generator、乱数生成器)には既にいくつかの変更が加えられている
- Engineerが居住する基地は全て独自の外観を備えている
- Engineerが装備に対して改造を行うよう指示する前に、どの程度性能が向上または劣化するのかは事前に見ることが出来る
- Engineerに会うにはまず彼らから招待を受ける必要がある
- 招待を受けた後に彼らの基地に到着すると、そこでどの装備に対してどのような改造を加えることができるのかを閲覧できるようになる
- 武器だけでなく、例えばPower Distributorのような装備にも改造が行える(耐久性が上がる代わりに重くなるshielded power distributorなど)
- 改造には1から5までの5段階のグレードがある(5が最上位)
- 動画内では特殊効果が付与されるかどうかを示す「Special Chance」が見えないように覆われている
- 動画内でBurst Laserの有効射程を延ばす改造が紹介される
- 動画内で発熱量が上がる代わりにWing内の味方のシールド回復量を増加させることができる改造「Concordant Sequence」が紹介される
- 改造には消費電力量の増加などといった副作用を伴う
- 各Engineerは、他のEngineerに対して直接敵対的になることはない
- Engineerの中には会うことが難しいものがいる。そういったEngineerはより魅力的な改造をしてくれる
- 今のところシールドそのものに対する改造はない
- Engineerの改造によって船の機動性を高めることも出来る
- Engineerは改造だけでなく、Outfittingにて高性能な装備も販売している
- 相手に「Mass Lock」の効果を与えるTorpedo(魚雷)用の改造が紹介される。動画内ではHyperspaceへ逃げるためFSDのチャージを行っている最中のType-9に対してこの魚雷が放たれ、魚雷が命中すると重力の影響を受けてFSDのチャージ速度が激減している様子が映し出される。自機の重力の影響を受けない大型の船に対して有効だが、逆に何もしなくても影響を受ける小型の船には効果がほとんどない(参考動画)
- 武器以外にへの改造についてはジャンプ距離の延伸、消費電力の低下、センサーへの改造といったものがある
- Power Plantへの改造も用意されている
- Mahon陣営専用装備のRetribution laserが敵機に与える効果は、Engineerの改造の一種である「Thermal Shock」と一緒に使用した場合でも有効(重ねがけ可能)
- 相手のFSDのチャージを即時中止させることができるMine(地雷)への改造「Shift Lock Canister」が紹介される。動画内ではFSDをチャージ中のType-9が地雷に当たった瞬間にFSDがオフラインになってチャージがキャンセルされる様子が映っている(参考動画)
- Engineerによる改造を受けても装備の信頼性が著しく下がるということはない
- Engineerの基地を攻撃したりしない限りは、彼らの基地から閉め出されるようなことはない
- 既に行ったことがあるか、行ったことはないが招待を受けているEngineerの基地はGalaxy Map上に表示される
- 照準に収めた機体が改造を施した装備を備えているかはターゲットパネルで見ることができる。ただし見えるのは改造しているかどうかで、具体的に何の改造をしたかまでは見ることが出来ない
- Ship Insurance(保険)にはEngineerによる改造分も含まれる(撃墜された後にRebuy costを支払えば改造された装備もそのままの状態で復活できる)
- NPCの船も改造を施された装備を持つことができるが、そういうNPCの船はかなり希である
- 装備の保管庫はバージョン2.1では実装しないが、将来的に実装するかもしれない(Probablyなので確率は高そう?)
- Shield Cell Bankも改造可能。起動時間や熱量に変化を加えることが出来る
- 今のところは全ての改造は、あらゆる星系で合法である
- 招待を受けていないEngineer基地へ着陸を試みようとした場合には、改造のなんたるか熟知しているEngineerによって改造された強力な大型武器によって攻撃される
- NPCによる警備艇も改造された装備を持っている
- サイレントランニングについても変更を行う。サイレントランニングで航行中の船が武器で発砲した場合には、その発砲によって生じた熱が相手のセンサーに感知されるようになる。ヒートシンクを併用すれば感知される熱量をいくらか下げることは出来るが、完全になくすことはできない
- シールドを貫通してHull(装甲)に直接ダメージを与えることが出来る改造「Phasing Sequence」が動画で紹介される。装甲へのダメージはあるが、船内の装備へのダメージは与えられない(参考動画)
- 現在54の改造設計図が用意されている
その他の改善
- 氷のリングから採掘が可能になり、RES(Resource Extraction Site)も用意される
- 警備艇がスキャン中に体当たりしてくる問題はバージョン2.1で修正される
- NPCの船が意味もなくくるくる回ったりするようなAIのバグもバージョン2.1で修正する
- 船の移送や装備の倉庫は今後の計画に入っている(が、いつ実装するかは未定)
- バージョン2.1ではシールドなしで着陸しても装甲にダメージを受けないようになっている
- 魚雷はこれまでより速度を遅くする代わりに威力が大幅に増すように修正する
- ミサイルもシールドに対するダメージが増える。誘導装置も改善する。命中すると一定の範囲内の装甲と船内モジュールに追加ダメージを与える
ベータテスト実施要領
- ベータテストは現地時間5月5日から開始。時間は未定
- ベータテストは2つのフェーズを計画している。 まずEngineerなどのいくつかの新機能についてテストが可能なフェーズ1、そして全ての武器、全ての船、全ての改造についてテストが可能な 「Mayhem(お祭り)」と呼ぶフェーズ2に分かれる。改造のバリエーションは多岐にわたるので、色々な組み合わせでテストしてほしい